終わらぬ虐待、詐欺にあい、離婚。そして穏やかな今
3歳の頃から、自分に違和感があった。
考えてみると、母親にハグされた思い出がないと。
小学校2年生の頃から始まる父親からの虐待。
収録の時に聞く話によると、ある時は、弟が気絶するまで父親から暴力振るわれるのをを見ていなければならなく、お姉さんのミントさんが止めに入ると、その矛先が自分に回ってきたとおっしゃってました。
暴力は、ずっと続きます。理由はもう、なんでもよかったのです、と。
自分が転んだだけで、殴られました、と。
お母さんは、それを止めるでもなく。
虐待中に、覚えている母親からの言葉は、「頭は、やめて。」だそうです。
そんなお母さんに、中学の頃手が触れてしまい、思わずその手を引いてしまったという程、母親とのスキンシップはないんですとおっしゃってました。
ミントさんは、のちに、気持ちは変わるものの、子どもは嫌いですと言ってました。
このミントさんの考えを、納得できてしまうのは、きっと私だけではないと思います。
そんな、お父様も今は90歳。九州で一人暮らしをされているとの事。
ミントさんは、お父さんのお手伝いに月一度、郷里を尋ねるそうです。
そして、お父様に対等な言葉でなぜあんな事をしたのか、こちらの思いはどう受け止めているのかなどを言えるようになったとおっしゃってました。
お父様の反応はどうでしたかと伺うと、覚えてない、昔の事だと言われますとおっしゃってました。
以前、心理学を専攻していた時にアメリカの文献を読んだのですが、暴力やいじめを受けた側の心を癒す方法は、やられた本人に謝ってもらうという事よりも、本人にどうしてそうなったかを聞くことが一番癒されるとありました。
それは例えば、父親自身も元々いじめを受けていたとか、こういう理由で心がどうしようもなく怒りで覆われていたとかね。
謝られると、それを許すという作業が残り、その作業ほど被害者にとって苦痛を伴うものはないのだとその著者は言っていました。
ただ、ここに辿り着くにはまず被害者の方が癒えてないとできる事ではないと、書いてありました。
幸い、ミントさんは、かつての旦那様との関係によってそこが解決されたのだとおっしゃってました。
そのご主人との結婚生活は、結婚して間も無くご主人が体調を崩し、ミントさんが家計を支える事に。
そして、仕事の鬼となり、金銭トラブルが続く中、大手企業からもらった大きな取引だったはずの仕事が詐欺だとわか流。
そしてもう終わったな、と思ったとおっしゃるミントさん。
ミントさんにとっての幸せはと伺うと、一人で喫茶店でゆっくり過ごしている時とおっしゃってました。
そんな時、ミントさんはゆっくり一人の時間を過ごされ色々と思いを巡らせているのでしょうね。
そしてこの時間が、ミントさんにとっての自己探求の時間でもあり、より深い自己認識をされるのだと思いました。
そこが、あるからこそ強いミントさん。自立しているミントさんが健在しているのでしょうね。
ミントの効能
ミントは、浄化作用があるそうです。
ミントさんが、定期的にお父様のお手伝いをしに行く事、それが
何よりお父様もミントさんも浄化されているのだなと感じておりました。