何をやっても叶わない努力
今回は、カモミールさん。
27才で結婚してから不妊治療に挑み、31才で早発卵巣機能不全と診断され、その後も不妊治療そして、海外に卵子提供に行くほど45才の現在に至るまで妊娠する可能性があると言われているものを全てをやり尽くしたと。
私こうゆう性格なんです、と何度かおっしゃっていました。
その後、ご自身の人生について見つめ直すカモミールさんは、本を読んだり心理学を勉強したり瞑想したりメイクの講座を受講する中で気づいた大きな事がありました。
あなた、人から可哀想って思われたいの?
メイクセラピー講座の先生に問われたその質問。
それは、カモミールさんにとって何よりも人にそう思われたくなかったはずなのに。
はっと気づくとそれは、自分で引き寄せてしまった自分の姿だったとおっしゃってました。
妊婦さんが電車で前に立った時、
ごめん、私あなたに席を譲れない。だってあなたは幸せじゃない。
そんな風に思ってしまう自分に落ち込む。
仲の良い友達と、楽しい会食をしている時。
妊婦の彼女がたまにはワイン飲んじゃってもいいのよって。
その影で自分は妊娠できると言われるあらゆる可能性を信じて体調管理をしているなかで。
これはダメ、あれもダメと言われれば好きなはずのコーヒーやワインも飲まずに我慢しているのに。
旦那さんに、(いえ、母親にも、親友にも誰にも)泣いた顔を見せたくない。心配させてくないって、家では泣けない代わりに帰り道に公衆トイレをハシゴして出せぬ声を出して泣いたり。
卵子提供って、凄い費用がかかるって聞いた事があるのですが、
お金も、時間もかけて頑張っても頑張っても、実らず生理を迎える日。思わず、トイレの壁に穴をあけてしまう程。
こんなカモミールさんを誰が責めることができるのでしょうか?
これは、カモミールさんだけではなく、そして子どもがいるいない関係なく。
今現在、何度も繰り返すいじめやパワハラに悩んでいらっしゃる方、自分自身、または子どもやご家族の病気に戦っていらっしゃる方、金銭的問題に悩んでいらっしゃる方。
そんな時、思わずこんなカモミールさんの様な思っても見ない自分の姿を見て悲しくなることってあると思うんです。
渦中にいる最中はまるで、この出来事が一生続くかの様な気分になってしまうと思うんです。
同じ経験をされても、そこに痛みを感じず通りすがる人には、そんな事で悩まなくても大丈夫!なんて言えるのかも知れません。
いじめられている人を見て、大丈夫よ言い返してやれ!なんて具合にね。
でも、私には問題はその出来事事態よりも、その問題をその人がどう感じて、それをどう乗り切るかの様に思えます。
カモミールさんは、見事にそれを乗り越えたのですね。
カモミールの花言葉
逆境で生まれる力。
かつては、公衆で涙を見せられずトイレに駆けつけ泣いていたカモミールさん。誰にも、ご主人にですら相談してこれなかったあの思い。
この隠してきたあの思いを今こういう形でシェアして下さったカモミールさん。こんなに醜い自分がこの中にいるんだなと言うのを感じましたと語るカモミールさん。この負けない強さに色々な方が励まされたのではないかと私は感じます。
そしてその力が今かつての自分にご自身で癒しを送っているのではないかと思いました。